輪行サイクリング時の荷物/日帰り編
以前のブログでよく見られていた記事のひとつがサイクリング時の荷物だった。今回移転してきた皮切りに、そしてその記事を書いたのが三年前だったことから、今もう一度見直して書いてみることにした。
そう思って読み返し始めたのだけれど、ほとんど変わっていないなあ、荷物。いいのか悪いのか。わずかな変更点など修正しつつ──。
輪行サイクリングに出かけるとき、僕が基本的には手ぶらだ。
デイパックなどを背負って荷物を入れていたこともあったけれど、長い時間走っていると疲れちゃうし、坂を上るのがつらい、などなど、自分のポテンシャルを解決すれば済むような内容ではあるけれど、結果僕は手ぶらでサイクリングをすることを選んだ。長く手ぶらでサイクリングをするなかで困ったことがゼロとは言わないけれど、何らかの解決ができているので手ぶらでよいのだと思う。
実際にどういう荷物を持っていっているのか、メモながらまとめておくことにした(あくまで現在の考え方による荷物)。
まず荷物の収納箇所として以下。
(1)自転車に直接つける
(2)サドルバッグ
(3)トップチューブバッグ、もしくはフロントバッグ
(4)ウェアの背面ポケット
(5)その他自分
(1)自転車に直接つける
自転車部品やアクセサリーたるもの(ライトやメーターなど)はつねに付けっ放しだからここでは触れず、荷物として自転車に直接荷づけしているもの。
・ボトル(ボトルケージ)
・輪行袋(ボトルケージ)
・空気入れ(フレーム取付け)
あとは後述のサドルバッグやトップチューブバッグかフロントバッグが自転車に付く。トップチューブバッグはそれとして売られている自転車用の専用品じゃなくて、ダイソーのポーチを使った百円お手製だ。きちんとした自転車の専用品が欲しい欲しいと思いつつ、今まで結局買わずにこの百均ポーチを使い続けている。最近はフロントバッグを使うこともあり、その場合はトップチューブバッグは外している。フロントバッグはモンベルの円筒形のやつを使っている。
ダブルボトル愛用の人(僕は人に比べるとあまり飲まないらしい、ゆえにダブルボトルを必要としたがない。あるいはこだわりを持って、スポーツドリンク一本、真水一本などダブルボトルで出かける人)は、輪行袋もしくはボトルの行き場を考えなくちゃいけないかも。
ボトルケージに入らない輪行袋もあるので製品によっては場所が変わるはず(サドル下に置くしかなかった輪行袋を使っていたときは、サドルバッグが下げられないのでツール缶を使っていた)。
(2)サドルバッグ
考えてみたらサドルバッグのなかを開けることってあまりない。言ってみたら放置されているようなもの。だから極端な話三年前からほとんど変わってもいない。
・タイヤチューブ
・タイヤレバー
・パンク修理キット(パッチ、紙やすり、ゴムのり)
・携帯工具(六角数種、+ドライバー、-ドライバー、チェーン切り)
・ガムテープを小さく束ねて巻いたもの
・その他(チェーンコネクトピン、チェーンミッシングリンク)
タイヤチューブは一本。その日に二度パンクしたらもうあきらめてパッチ当てする。これまで一度だけかな、一日で二度パンクしたのは。
あとチェーンコネクトピンをパンク修理キットのケースのなかに入れているけれど、果たして携帯工具のチェーン切りが役に立つのかどうか、使ったことがないので全くわからない。ふだんチェーン切りはシマノのぐるぐる回すやつを使っているし。もしチェーン切りが役に立たなかったら怖いので、最近ミッシングリンクを手に入れてサドルバッグに入れた(手でつないだり外したりできるひと駒、シマノ製はなくサードパーティー、KMC製)。
携帯工具はいろいろついてはいるのだけど、手のひらサイズよりひと回り大きいくらいで決して使いやすくない。ある程度の大きさ、工具一本一本ある程度の長さがあるほうが使いやすいと思う。
ゴムのり、特に一度開けたあとのものは揮発してすっからかんになっていることがある。めったに出先でゴムのりを開ける機会などないから、いっそ百均でいいので封を切っていないものを常備して、一度でも使ったらそれを捨ててしまうのがいいんだろうなと思って新品を入れている。
ガムテープは、タイヤに亀裂が入るパンクをしたとき、そのままではチューブがタイヤからヘルニアしてしまうので裏に貼るとか、スポークが折れたときに添え木をしてガムテープでぐるぐる巻くのだと聞いたことがあるけど、じっさいタイヤの裏貼りにには何度か使ったことがある。これだって「お札一枚タイヤに入れちゃえばいいんだよ」って言う人もいるくらいだから、果たして実際どれだけ使うか。ほかの用途に使ったことがないし。──だいたいこのガムテープ、いつほぐして束ねたものかわかりゃしない。
ツール缶を使っていたときはこれらサドルバッグの中身をまるまるツール缶に入れていた。
(サドルバッグに入れているもの)
(3)トップチューブバッグ、もしくはフロントバッグ
もともと付けたり外したりするだろうと思っていたので肝心なものは入れていない。
・補給食
・地図
・GPSマップやデジカメの予備電池
・ワイヤー錠
・熊鈴
補給食はアスリートの人が使うような専用のものじゃなく、ミニあんぱんをラップで包んだり、クッキーサンドのようなもの、ひと口羊かんなど、スーパーで買うようなものばかり。おにぎりひとつくらいなら入るので(多少つぶれるかも)、まったく食べるところがないような場所に行くときはおにぎりもあり。トップチューブバッグもフロントバッグもを付けていないときは……そうだなぁ小さいものならウェアに入れて持っていくし、大きいものは持っていかない(僕はよくハンガーノックになるのであまり参考にしないほうがいいかも)。
地図は最近持っていくことがなくなった。GPSマップとどうしても必要ならスマートフォンで済ませてしまうから。持っていくときは必要範囲を紙で印刷して持っていく。A4に両面印刷して1/4に折りたたみ、A6のソフトケースに入れている。トップチューブバッグもフロントバッグもつけていないときはウェアのポケットに収める。
ワイヤー錠は全然特別なものじゃない、ふつうのワイヤー錠。トップチューブバッグやフロントバッグがないときはサドルのシートレールに巻きつけている。
熊鈴は、熊鈴じゃなくて百均で買ってきたもの。役に立つかどうかわからないけれど、必要な時は吊るす。
(ダイソー百均ポーチのトップチューブバッグ)
(モンベルのフロントバッグ)
(トップチューブバッグに入れているもの、フロントバッグになっても入れるものは変わらない)
(4)ウェアの背面ポケット
自転車のウェアは背中に3分割されたポケットが付いているので、これゆえ手ぶらサイクリングができている。着るものなんてなんでもいいと思っているんだけど、このポケットがあるので僕は自転車ウェアを着る。確かに機能的で着心地もいいし。
(左ポケット)
・携帯電話
・小銭財布
(中央ポケット)
・タオルハンカチ or 手ぬぐい
・ウィンドブレーカー
(右ポケット)
・カメラ
真ん中のポケットに入れているタオルハンカチは、温泉に寄ろうかと考えたときは手ぬぐいになる。というか最近はもっぱら手ぬぐいを入れているほうが多いかな。温泉に入ることを決めているときはジプロックも持って、濡れたらそこに入れている。
(背中のポケットに入れているもの)
(5)その他自分
ここまできて登場していないのが財布。小銭だけは集めて背中のポケットに入れているけれどそれ以外のものは実は首からひもで提げている。
むかし読んだのぐちやすお氏の本のどれかで、氏がそうしていた。最初それを見たとき「ぶらぶらしちゃうし、これはないな」と思っていたのだけど、財布をウェアの内側にしまってしまえば何ら問題ないことに気づき、以降はこれだ。
財布とはいってもちゃんとした財布ではない。最初はスキーで使っていた首から下げるタイプのリフト券ホルダーを使っていた。長く使ううちそのひもが切れてしまい、百円ショップでチャックつきの布製小銭入れ(?)のようなものに携帯電話につけるようなネックストラップをつけて使い始めた。
しかし夏場、汗が布を通して浸み込み、お札がボロボロになってしまったことから、改めて百円ショップで今度はチャックつきのビニールタイプのケースを買ってきた。──なんていう商品だろう。これをネックストラップで下げている。大きさは18きっぷ(ちょっと長めのきっぷ)が入る大きさのものを選んだ。
(財布の代わりに使っている首提げケース)
このなかに入れているものとして、
・現金(お札)
・パスモ
・カード類(クレジットカードやナナコ、ワオンのたぐい)
・保険証のコピー
・家族の携帯電話番号のメモ
・鼻炎薬
など。あとネックストラップに自宅の鍵や自転車の鍵をくくりつけ、首から提げている。
ウェアの背面ポケットに貴重品を入れていたこともあったけれど、何かの拍子に落としてしまうのを避け、さらにできるだけポケットを他に利用したいことから、貴重品ばかりを集めて首から下げた。ちょっとした重さでも首に提げると肩が凝ってしまう向きにはイマイチかも。
鼻炎薬は唯一持っている薬。ほんらいファーストエイド・キットくらい持てよというところだけど、持っていないなぁ。ほかにも持つべき薬もあると思うけど、日帰りを考えるならなんとか我慢で持ちこたえてしまえと思っている。どうにもならない鼻炎だけ薬を持ち歩いている(幸い一度しか飲んだことはない。サイクリング中に鼻炎になることはなくて、輪行時の列車の空調が合わず鼻水がどうにも止まらなくなった次第……)。
あと、おまけ。
(ポカリスエットの巾着)
自転車乗り的にいうならサコッシュか。最近はイベントに出るとその参加賞や、サイクルモードのような展示会での配布品だったり、もちろんショップでも手に入る。サコッシュで全然問題ないのだろうけど、たたんだときに小さくなるこれを使っている。
用途は朝ごはん。朝の輪行で時間が早いときは家で食べずに列車内や着いた駅で食べる。昼までの時間が空きすぎてこれまたハンガーノックを起こしかねないので。食べ物飲み物を入れて駅に向かうのだ。駅まではぶらぶら下げで邪魔だけど、まあ駅までだから遠い駅であっても10キロに満たない。
食べ終えて空になった巾着は、僕はたたんで輪行袋と一緒に収納してしまう。この巾着はまったくかさばらないから問題なく輪行袋と一緒にしまえる。
観光地に行って気が向くと帰りの輪行駅でおみやげなどを買い、家に持って帰る。その場合にも登場する。
◆◆◆
きっとリスクを考えればもっと持つべきものはあるんだと思う。
でもそのリスクの発生率と対処案のあるなしでまあこんなとこだろうとしているのが今の荷物。また少し考えが変わって持ち物が変わるようなら、改めて書いてみます。
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