凍結の滝、呼び込み駐車場
今年の冬は本当に寒くって、出かけるのにもなかなか腰が上がらない。自転車はフレームに触るだけで冷たいし、空気を入れたり注油したりという一連の準備さえ、走るときの寒さを想像して面倒に思えてしまう。
ガンガンに暖房して薄着で過ごすのが嫌いじゃないから──といっても薄着で過ごせるほど部屋があたたまらないんだけど、なぜ?──、部屋で一日出かけずに過ごすのもありなんだけど、一日終えたときにどこも出かけなかったなあとちいさな後悔もするんで、車で出かけてみることにした。
厳冬期には流れ落ちる豊富な水量が凍るといわれる、茨城県の袋田の滝。
凍っていた。
──が、
完全には凍っていなかった。
先月の終わりごろがピークだったのかな。凍結具合は半分強といったところ。日曜日はこの大子町でも10度になったようだから、あたたかかったんだろう。それで融けてしまったのかどうかわからないけど、滝は轟音とともに落ち続けていた。
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さて車で出かけた袋田の滝、20年以上前に訪れたことがあるように思うんだけど記憶がない。国道から離れ、滝への行き止まりの道を進んでいくと、盛んな呼び込みにあった。
駐車場に入れ入れというおじちゃんおばちゃん(3:7か2:8くらいでおばちゃんが多い)だ。
僕はこの呼び込みが苦手。
彼らを見るだけで萎縮してしまう。観光が楽しくなくなる。
むかしから変わらずにある観光名所にこの「呼び込み駐車場」が多いように思う。
吹割の滝、筑波山神社、こんぴらさん、──他にもあったよなあ、ぱっと思い出せないけど。
いいところであっても、呼び込み駐車場がいやで、行かない。袋田の滝も、もう行かないんだろう。
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