東武日光線の快速廃止
ここのところダイヤ改正のたびに動向が気になっていた、東武日光線の快速電車が、いよいよ今度の改正(2017年4月)で廃止されることになった。
リバティって分割も可能で会津鉄道まで直通できる特急車両が導入されるということがわかったときから、今回こそあやしいと思っていたけれど、まさかの全廃になった。
ここ何度かの改正でも動きがあった快速は、徐々に使いにくくなってきていた。朝の何本かを残して午前から日中、夜までの快速は区間快速という種別になった。区間快速は日光線の普通列車を補う形でダイヤが組まれ、普通と快速の二本立てで運転されていたダイヤは区間快速一本だけになった。日光、鬼怒川から東武動物公園まで各駅停車になった区間快速は、さすがにやり過ぎだったのかそれとも新栃木から東武動物公園までの各駅の乗客を2扉ボックスシートの6050系車両じゃまかないきれなかったのか、今は新栃木と南栗橋のあいだに4両の普通列車が走り、区間快速は新大平下と東武動物公園の駅間が快速と同じ停車駅に戻った。しかしながら、一時間に一本が確立されていた区間快速の運行間隔は、日中走らない時間帯ができ、今や二時間に一本だったりする。
6050系の後継新車両が造られないことや、区間快速という種別ができたころからも、快速もいよいよ終わりかという憶測は数多くあった。
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もちろん東武鉄道としては観光の乗客は特急利用へ誘導したいのだろうけど、さすがにダイヤ丸ごとを全廃してしまうことは気が引けたか、南栗橋より北で、急行と区間急行を運転するようだ。急行がこれまでの快速にあたり、区間急行が区間快速だ。南栗橋より南を半蔵門線直通の急行で運用し、そこからの乗り継ぎとするように読める。
じゃないと、さすがに沿線の高校生や大学生を特急で通わせるわけにはいかないだろうし……。
むかし、浅草から走る準急が区間急行になって、新栃木へ向かう列車があったけど(今も夜に一本だけある)、それとは違う種別。浅草からの区間急行は東武動物公園から北はすべての駅に止まるのに対し、新設の南栗橋から北の区間急行は栗橋と板倉東洋大前と新大平下に止まる、今の区間快速の停車駅に栗橋を加えたよう。
でも下りは午前中に四本、上りも朝と夕方だけで六本って、もうかなり限定的にしちゃうんだね。それ以外の時間はひたすら普通列車乗り継ぎでってことかな。
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僕の輪行からすると、今の快速はむしろ不便だった。6050系という車両は自転車の置き場が少ないし、朝6時台や7時台の快速は大人気で、北千住ですでに混んでしまうから、春日部から乗る僕には乗ること自体が大変だった。だから人と待ち合わせがあるときは別にして、自分だけのときなら始発乗り継ぎの普通列車を利用することが多かった。すべての駅に止まるから時間がかかって大変だけど、これならすいているし輪行がしやすいから。
これからはどういう事情になるかな。JR宇都宮線との接続を考慮して栗橋に止まるようになるから、栗橋から乗って来る人が増えるのか。それとも接続の浅草発区間急行からの乗り継ぎで混むのかな。
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